ボチボチ小作日記

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不安の箱

エドワード・ゴウリーのなんちゃってタロットもどきを買った。
Fantod Pack - はてなモノリス

モノリスにも書いてる通り、ゴウリーは別に好きじゃないけど本屋で見かければ必ず立ち読みはする。買ったことは無かった。
気にはなるけどなんか微妙にカスるんである。
これはカードという形態だったからつい買っちゃった、という体。

細長い形状といいしっかりした紙の質感といい、実に好み。
それに開けてみたら絵柄が、ゴウリーなんだけど、画面が小さいからか、いつもの絵本みたいに描き込んでなくて、スッキリしていて好ましい。シンプルな分、トボけた味が出て可愛らしい。十分シュールではあるけれど。

こんなことを言うと、その方面の人だと思われそうだが、実はタロットカードは好きで幾つか所有している。占いの類は信じていないのだが、タロットカードは占いと言うよりカードを通して自分の潜在意識と対話しているようで、よくよく考えたいことがあると、人に相談するよりカードを繰っていることの方が多いかも。私の場合は生身の人間に相談する時は、具体的なアドバイスを求めている時で、「聞いてくれさえすればいい」ってことはまず無い。自分の中に答えがあって、相槌を打ってくれる人がいるだけで気が済んじゃうような問題なら、タロットとか、鉛筆転がすんでもいいんじゃないか。まぁゲームっちゃ〜ゲームなんだけど、人を騒がす必要は無いんである。

一応「自分の潜在意識を代弁」しているかのようなカードの、だから質感とか色味とか、図柄自体の印象とかは、結構好みがある。ゴウリーのFantod packはカードそのものはなかなかいい感じなんであるが、あくまでタロットカードでは無く、タロットカードっぽいギャグなので、コレを使ったらコントにしかならなそうなんである。
と言うか、ゴウリーにこれだけ解りやすいユーモアを感じたのはこれが初めてかも。
ところでコレは復刻版なんだそうで、という事は、私のお気に入りのコレ、インスパイアド by ゴウリーだったりするんでしょーか。このパロディ商品に。だとしたらこのヘタウマ加減にも納得が・・・(爆)

Roccaもタロットも好きなんで超俺得商品な訳ですが。

Fantod〜の箱にはカードと一緒に、その《解釈者》Madame Groeda Weyrdなるキャラの経歴とカード一枚一枚の意味の書かれた冊子が入っている。
試しに(コントを期待して)解釈して見たら、まんま、彼の絵本作品みたいな展開でちょっと笑えた。なるほど、笑っても良かったのか、ゴウリー。

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