ボチボチ小作日記

この日記は フィクションです

Robert Wyatt - At Last I Am Free

基本的には夏が好きでして、春先から盛夏にかけての自分のテンションも異常なんですが、冬は寒さに凍え、長い夜に厭きてますので、嫌いとは言いませんが、憂鬱なんですな。体調も崩し勝ちだし。

秋 は農家の方は農作物の収穫も多くて結構畑が忙しかったりするじゃないですか。それはそれでてんてこ舞ってても嬉しい事なわけでしょうが、忙しければその 分、あと少しか、あとこれだけか、あ、これでおしまいか、なんて刈りあがっていく畝を見ながら思ったりするわけですね。暑さとの闘いがひと段落すると、後 の算段なんかにも頭が廻りだして、すなわちそれは「冬に向けて先のことを考える」要は終わり見つめる作業であって、夏のあいだはそれこ そ多少の雨になったってあーい~や、涼しくて。どうせ汗みずくなんだし。日が出ればすぐ乾くっしょ。と気にも留めないのが、朝からウィンドブレーカを羽織 り、暑くなっても用心して腰に巻いて持ち歩き、午後少々風なんか吹いてきた日にゃかいた汗がスーッと冷えて「ひゃ~さび~っ」なんてほんとに二の腕の中の 骨が軋むみたいに悪寒がして風に巻き上げられた髪の毛が静電気バサバサだったりして唇もかさかさしたりして、リップクリーム塗ったら唇に付いた泥がジャ リってなりつつ、あああ書いてるだけで切なくなってきた。

 

そんな秋の物悲しさを今年はあんまり感じていない程、夏がきつかった、と言う事と、今私は畑をやってない、と言う事。多分。

多分、土をいじっていればどうしたって季節には敏感にならざるを得ない。触ってなければ、ああそうか、もうそんな時期?ぐらいな感じになっちゃうわけだ。

 

夏の畑の大爆発(作物の事ではなく自分のテンション)は楽しいが、その分農閑期に入る直前、年末、丁度冬至の頃のウツ状態も実に身もだえするほど苦しかったり。

 

しかしそれって自然ってことなのかしらねえ。人間の自然。野性?

そこから離れるほどに、細く長く安定する面と、どこか脆弱で病的になってしまう面があるのでしょうかね。

 

 

逃避願望がふつふつと。(爆)