ボチボチ小作日記

この日記は フィクションです

アレルギーコップ

それまでなんともなかったのに、ある年から花粉症になりました。という現象を、良くコップを使って説明される。アレルゲンに曝されても、ある一定量まで症状がなく、許容量を超えたある年から所謂「花粉症」状態になるっていう話。

医療的知識が乏しいので子供の思いつきと変わんないけれど、

ストレス性とか言われる病気もそうなんじゃないか?何か大きなストレスが原因と言うより、大きな事があれば一気にコップが溢れるだけで、キッカケは小さくても積み上げて来たものの多い場合は、ある日突然だったりな気がする。

耐性のコップがいっぱいになるまでは全然なんともなかったのが、一度コップがいっぱいになると、「こんな程度の事で?」と、本人が呆気に取られるほど簡単に発症し、直接のキッカケに比して大袈裟に思える症状の重さに悩まされる。そして一度いっぱいになったコップを空けて、耐性をリセットするのは、端から思うほど簡単じゃない。てか、リセットは不可能で、後は自分の許容量を知って、騙し騙し使って行くしかない。のかもしれない。

もしかしたら、そういった精神的負担感にも生涯に許容出来る限度量があったとして、発症に至るまで、コップの中身が少しずつ少しずつ水位を上げている段階では、本人は「自分はストレスに強い」とか思い込んで、逆に他の人を「弱い」呼ばわりしてたりして。

だとしたら「心を鍛える」とか「精神論」とか、逆にマズいでしょう。って話になるな。どっちかって言うと、食べ物に気をつけるとか、睡眠とか紫外線とか、そっちだったりしないかな。

発症すると自分で自分を攻撃してしまう免疫異常、アレルギー性疾患に、なんだか似ている気がしないでもない。