ボチボチ小作日記

この日記は フィクションです

感情失禁か、条件反射か。

バージニア・リー・バートン大好きでして、きかんしゃちゅーちゅーとかせいめいのれきしとか、このちいさいおうちとか、繰り返し繰り返し「読んでー!」とせがんだものです。もちろん読んでもらわねば読めないほど幼少の頃の話ですが。

ちいさいおうち ばーじにあ・りー・ばーとん ちいさいおうち

絵本の読み聞かせは絶対良い!とか言われますが、愚息はあんまり反応がなく・・・。「これはどうだろう?」「これならば!」と頑張ってもまー、聞いちゃいない見ちゃいない(爆)甲斐のない子でした。が、自分が好きだったものを共有したいという邪心はぬぐい難い。

ある時ヤケになった私は、この、ちいさいおうちをものすごぅ~く大げさに、劇団四季より大仰に、抑揚付けまくり演技しまくりで読んでみた。

3歳ぐらいだったか、愚息はびっくりして笑い転げ、眉間に皺を寄せて展開を待ち、そして、泣きの演技の母に本気になって「泣かないで!泣いちゃダメ!」とパニック状態になるほどに食いついてきまして。

以来、「演技して読む」ことをほぼ、強要されることになりました。

「おひさまをほしがったハヌマン」とか「ひとまねこざる」シリーズとか迫真の大げさ演技で読みまくりました。最初は面白がってやっていたものの、そのうち疲れてきて面倒くさくなりました。だって同じこと繰り返しやらされて、話の展開なんて全く興味を示さんのですわ。

淡々と読んでも、ここツボですポイントでは期待にキャッキャキャッキャ言いだし、さらーと進むと「やってやってー」の嵐。手を出してページをバックさせてきて、先へ進ませてくれません。「えー疲れたよぅ」「ゆるしてー」「もうダメ、ママ寝る」などというヘタレな展開になりました。(爆)

結局彼にあてがって間違いない本は、トミカ図鑑のみ、という結論。(爆)

 

 

なかでも、やっぱり初めてのインパクトであったのか、ちいさいおうちの、ちいさいおうちがすっかり都会になってしまった自分の周りの環境を嘆く場面での

 

「ここはもうまちになってしまったのだ。でも、まちはあまりすきになれないようなきがしました」

 

この件りで、迫真の泣きを入れていたワケですが、ここでの反応が大変大きく、てかやってるウチにホントに切ない場面なので、本気で悲しくなってきてほんまもんの涙声になってしかも掠れちゃってはっきりしゃべれないまでになっとりました。当時(爆)。

 

 

今日はお仕事で図書館へ参りまして、ふと「ちいさいおうち」が目につきまして、いかがでしょうお好きですかと読んで差し上げたわけですね。よその子に。

 

変なところがパブロフドッグ。

ああ恥ずかしい。