ボチボチ小作日記

この日記は フィクションです

Sananda Maitreya aka Terence Trent D'Arby - Saying About You

思うところあり。

 

思ってばかりではかどらぬ。(爆)

 

 

 

わかんないかなぁーこんだけ言っても。

甘いことを言って来る人間はあなたを対等に見ているわけではない。甘えていたら墜落するだけだ、ということ。厳しい事を言ってくれる友達を大事にして欲しい、ということ。

 

淡々と言い続けて十うん年。

「そういうことだったって、今わかった」

 

と、息子が言った。

 

 

 

そーかそーか。母さんわかってもらえない状況に慣れすぎちゃって俄かには信じられないよ。(爆)

 

小さいときはそれこそこっちが血管切れるんじゃないかって言うほど大げさに怒って見せない限り、自分が注意を促されていることにすら気づかない子だったけれど、まさかもうそこまでのことは出来ない。やってたら確実にお互い病むし、だいたいご近所に通報されちゃうだろうしねぇ。

 

もうシツコクしつこく淡々と、ひたすら粘るしかない。粘っても粘っても、通じず繰り返す。

先生たちがサジを投げても、親は諦めるわけにいかない。何せ自分の死後も、この子の人格の根底の部分の責任を負い続けるのは育てた私なのだ。

 

はああああぁぁぁぁ~っと嘆息しつつ、それでも同じことを言い聞かせる。何度も何度も。もう半分は諦めて。でも半分は諦められないで。

 

「最終的には、あなた自身のためにならないんだと思うから、母さん繰り返ししつこく言ってます。解からないならしょうがないから、もう母さんならこう言いそう、って事を丸暗記して。母さんが死ぬまでに」

 

大抵いつもは「はいはいそーですね」と笑いを噛み殺しつつ軽く流す息子が、今日は動物の例え話が入ったところで「ハタ」、と目を見張り、うつむいて考え出した。

 

「え、そういうことか…そうなるんだね」

「そうだよ。ってあなたが小学生の頃からずっと言ってる」

「今はじめてわかりました」

「わかったの?いまので?」

「今までよくわかってなかった。そういうことだったって、今わかった」

 

…そう。なら良かった、けども、…ね?ホントかなぁー。

 

まあまたやるようならまた繰り返し言うけどね。お母さんだから。

 

要は安心して死にたいのだよ。

自分が居なくても大丈夫だと思ってからみまかりたいの。だからきっと死ぬまでなんか言ってるんだと思うけど。