ボチボチ小作日記

この日記は フィクションです

例えばの話

日差しは明るく風はひんやり涼やかで、今日は偏頭痛も腸痙攣もアトピーも喘息も感じず、全てが快かったとして。

 

―感覚が癖になっているのかもしれない。「おかしい」とか「間違ってる」と言われる筋合いではない。私は最初からイカレテイルのである。気にしない方が良い。

 

例えばの話。

大切な人はゆっくりでも朗らかに順調に歩みを続けているし、課題もひとつづつクリアできていたとして。

 

―コトを短絡的に捉えるなら、思考を省略する事は出来ても自らの底を自らカチ割って敵に見せるようなものだ。人間の感情にも単純ならざる伏線があったりする。そこを省略したいなら、それ以上の深みは見ないことだ。

 

例えばの話。

いつも通る橋から見えるお気に入りの樹の枝にいっぱいに垂れ下がる、今一年で一番きれいな色をした葉が、見事に光を反射しながら風になびいていたとして。

 

私の思考は一貫性の無い垂れ流しでしかない。エネルギーも時間もさほど必要としない。留める事の方が骨が折れる。

 

例えばの話

それが眼前に広がる世界を、美しく、幸福に満ちていると、そう感じている瞬間だったとして。自分はこのまま逃げ切れる、と信じている瞬間だったとしても。

 

 

切ねーコトに変わりはねー。

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